シーズ
デジタルなものづくり、DIY をしてみたい人必見! 大阪にオープンした話題のTHE DECK(ザ・デッキ)に行ってみた。

皆さんは休日をどのように過ごしていますか?もうすぐ芸術の秋。普段、仕事でパソコンとにらめっこばかりの生活を少し忘れて、「ものづくり」で手を動かしてみると感性が磨かれるかもしれません。
と言うことで、今回、芸大出身だけど不器用なミセナカ編集部の私、Rが、今年4月に大阪にオープンしたばかりの“新しいモノづくりの場所”、THE DECK(ザ・デッキ)でデジタルDIYを初体験しました。
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THE DECK(ザ・デッキ)って、どんなところ?
大阪のオフィス街、堺筋本町駅に直結し、外観は、一見落ち着いたデザイナーズカフェのような印象。中に入ると、誰でもドロップイン(1日限定利用)できるスペースになっていました。月額会員コースを選ぶとさらにお得に利用できるようです。
「はなす、つくる、おもしろい」をテーマに、コワーキングスペース、デジタルファブリケーションスペース、オープンイベントスペースと、大きく3つのスペースがあります。Wi-Fi・フリードリンク・サラダバー・スクリーンやプロジェクターまでサービスが充実しており、コワーキングスペースでは、パソコンを片手に一人でもくもくと仕事をする方や、少人数で打ち合わせや会議をしたりする姿も。
今回、私はデジタルファブリケーションスペースを利用させてもらいました。「デジタルファブリケーション」と聞くと、高度なテクニックが必要で難しそうですが、DIY、リフォーム、ちょっとした雑貨制作などを目的とする利用者もいるそうです。また、機械の利用方法など分からないことは、スタッフが丁寧に教えてくれるので、初心者でも気軽に使いやすい場所となっています。そこで、私は「3Dプリンター」を初めて使って、自宅になくて困っていた玄関の「ドアストッパー」を作ってみることにしました。 -
THE DECK の利用方法は?
まずは入口で、利用時間や使用したい機械など内容を決めます。
次に、スタッフから施設利用についての案内とゲストカードを受けとります。
席について、さっそく作業開始!今回はフリーソフト「123D Design」で作ってみました。フォントを決め、文字の浮き出しの高さや、全体サイズを入力し、あっという間にデータを作ることが出来ました。(所要時間約30分)
仕上がったデータを施設内にあるパソコンで変換してもらい、使用したいフィラメント(樹脂のコード)の素材や色を決めると、いざ3Dプリンターで出力開始。普段使っているコピー機のような手軽さで、作業が始まりました。
フィラメントを熱で溶かしながら細い線が次第に積層されていきます。「こんな風に厚みが出来ていくんだ!」と感心します。
待つこと1時間半・・・・・・・・・
出力完了。出来上がったドアストッパーを取り出し、底についた余白部分をパリッと剥がして、底にすべり止めのゴムを貼っていきます。
作業時間は、2時間ばかり。オリジナルの「ドアストッパー」がきれいに簡単に仕上がりました。かかった料金は、3Dプリンターの使用時間(1時間半)で、3000円。不器用でも、データさえきちんと作成していれば、あとは機械にお任せできるので、完成度も高く、見事に満足度の高いものに仕上がってしまいます。
その他、刺繍ミシンやレーザーカッター、カッティングマシンなどもあります。3Dプリンターの作品なども展示されています。ここまで機械が充実していると、今まで自分で作れなかったようなものが簡単に作れそうですね。
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THE DECK スタッフより
「現在は、企業のお客様やSTEM教育(※1)などのイベントスペースとしてご利用されることが多く、個人や企業間の新しい交流の場になってくれることが狙いです。また口コミで訪ねて来られ、ドロップインのご利用も増えてきたので、今後は、豆からこだわったコーヒーなどもテイクアウトで販売し、女性の方も気軽に立ち寄れる空間にしていきたいです。実は、私はこちらに勤務するまで3Dプリンターに全く触れたことがなかったのですが、今ではさまざまな機械を操作できるようになりました。“難しそう”と感じる方はまだまだいらっしゃいますが、操作は意外と簡単。今後、親子で参加できるような“初心者向け3Dプリンター講座”なども企画しています。」と語ってくれた、スタッフMさん。
(※1)科学・技術・工学・数学の頭文字をとり、それらを複合的に扱う、新しい教育方法。THE DECKでは、今後、東大阪エリアの製造業を営む会社を数社募集し、さまざまな分野のクリエイターのコラボレーションを促すプロジェクトを予定しているという。
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まとめ
「新しいアイデア」を生み出す場としてオープンしたTHE DECK。立ち寄ってみるだけで、さまざまな人や物と交流ができ、ビジネスチャンスが増えるかもしれません。また、デジタルなものづくりやDIYが進化し、きっと私が体験したように、今まで自分で作ることを考えなかった部品やなくしてしまったパーツなど、身近なものまで「自分で作れる」ことで、喜びやアイデアの可能性を感じられると思います。
みなさんも、芸術の秋、デジタルなものづくり、DIYを始めてみませんか?
取材協力
OPEN
平日(月~金)9:00-22:00(最終受付21:30) 休日(土日祝)9:00-19:00(最終受付18:30) ※イベント日程により営業時間が変更になる可能性がございます。
アクセス
大阪市営地下鉄堺筋線「堺筋本町」駅14番出口直結 大阪市営地下鉄御堂筋線、中央線「本町」駅 徒歩約6分
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